AIと2人で、ホームページを1日で作った話
このサイト、1日で作りました
このホームページは、企画・デザイン・実装・デプロイまで、すべて1日で完成しました。
1人で。いや、正確には「AIと2人で」。
使ったのは Claude Code というAIコーディングツール。ターミナル上で動くエージェントで、コードを書くだけでなく、ファイルの作成・編集・ビルド・Git操作まで全部やってくれます。
この記事では、その開発の全過程を振り返ります。
技術スタック
まず、何で作ったか。
| 技術 | 用途 |
|---|---|
| Next.js 16 | フレームワーク(App Router + 静的エクスポート) |
| Tailwind CSS v4 | スタイリング(@theme でデザイントークン管理) |
| MDX | ブログ記事(このページもMDX) |
| Cloudflare Pages | ホスティング(無料枠) |
| Claude Code | AI開発パートナー |
ポイントは output: "export" による完全静的サイトにしたこと。サーバーサイドの処理は一切なく、ビルド時にすべてのHTMLが生成されます。これにより:
- Cloudflare Pagesの無料枠でホスティング可能
- サーバー管理不要、ランニングコストほぼゼロ
- 表示速度が圧倒的に速い
動的機能が必要ないサイトに、わざわざサーバーを立てる必要はありません。
開発の流れ
1. 企画フェーズ(会話だけ)
Claude Codeに「自分のホームページを作りたい」と伝えるところから始まりました。
最初は漠然とした要望でしたが、対話の中で要件が固まっていきました:
- コーポレートサイト × 個人ブランディングのハイブリッド
- 5つの事業を紹介する
- ブログを書きたい
- 実名は公開しない
AIが選択肢を提示して、僕が選ぶ。この繰り返しで、30分ほどでサイトの方向性が決まりました。
2. デザインフェーズ(HTMLモックアップ)
「テック × ミニマル」のダークテーマに決めたあと、AIがHTMLモックアップを生成。ブラウザで実際に確認しながらフィードバックを重ねました。
最初のモックアップ → 悪くないけどもう少し洗練させたい 2回目 → デコレーションを追加、かなり良い 3回目 → 各サービスのミニプレビューを追加、これでいこう
3回のイテレーションで、コードを1行も書かずにデザインが確定。
3. 実装フェーズ(23タスク、7チャンク)
デザインスペックから実装計画を23個のタスクに分解し、7つのチャンク(塊)に分けて順番に実装しました。
Chunk 1: プロジェクト初期化 + デザインシステム
Chunk 2: ナビゲーション + フッター
Chunk 3: ヒーロー + サービスカード
Chunk 4: ブログプレビュー + CTA + アニメーション
Chunk 5: MDXブログシステム
Chunk 6: About / Services / Contact
Chunk 7: SEO + デプロイ
各チャンクで「実装 → スペックレビュー → コードレビュー → 修正」のサイクルを回しました。AIが実装して、別のAIがレビューする。人間の僕は方向性の判断に集中できました。
4. 実際につまづいたところ
すべてが順調だったわけではありません。
CSSの@import順序問題
Tailwind CSS v4では、Google Fontsの@import url()を@import "tailwindcss"より前に書く必要があります。CSS仕様上、外部@importは他の@importより先に記述しなければなりません。最初の実装計画ではこの順序が逆でした。
ハンバーガーメニューのアニメーション
3本線がバツ印に変わるアニメーションで、translate-y-1(4px)では線が重ならない問題がありました。gap-1.5(6px)を考慮してtranslate-y-[7px]に修正する必要がありました。こういう細かいCSSの計算は、レビューで気づけたケースです。
静的エクスポートの制約
output: "export" ではRoute Handlerが使えません。RSSフィードはnext buildの後にポストビルドスクリプトでout/feed.xmlを生成する方式にしました。お問い合わせフォームも、サーバーサイドの処理ができないのでmailto:リンク方式を採用しています。
<main>の二重ネスト
layout.tsxで<main>タグを使っているのに、各ページでも<main>を使ってしまい、HTML仕様違反に。コードレビューで発見して<div>に修正しました。
1人で5つの事業を作れる時代
ここからが本題です。
僕は現在、5つの事業を同時に運営しています:
- ManeBook — 管理職向けAI学習プラットフォーム
- 副業戦略コンサル — ハイクラス層の副業支援
- アイキキ — AI家電比較メディア
- DataPulse — データ駆動の業界分析レポート
- Abyss Chronicles — ダークファンタジーRPG
5年前なら、これだけのサービスを1人で立ち上げるのは不可能でした。それぞれにエンジニア、デザイナー、コンテンツライターが必要で、チームを組むか外注するしかなかった。
今は違います。
AIがコードを書き、デザインを提案し、コンテンツを生成する。人間は何を作るかとなぜ作るかに集中できる。実装の「How」はAIが担ってくれます。
ただし、AIは「考えてくれない」
誤解しないでほしいのは、AIは魔法の杖ではないということ。
このホームページの開発でも、AIに丸投げしたわけではありません。AIが出してくる選択肢から選び、方向性を修正し、「これは違う」「こっちがいい」と判断し続けました。
AIが得意なのは:
- 大量のコードを高速に書くこと
- 複数のパターンを提示すること
- 定型的なレビューを漏れなく行うこと
人間が必要なのは:
- そもそも何を作るかを決めること
- ユーザーの気持ちを想像すること
- 「なんか違う」を言語化すること
AIは実行のスピードを100倍にしてくれるけど、判断の質は1ミリも上げてくれない。
だからこそ、ドメイン知識や事業の経験がある人が、AIを活用したときのレバレッジが凄まじいのです。
これからのこと
このブログでは、各事業の開発裏話や、AIを活用した事業構築のノウハウを発信していきます。
「1人でここまでできるのか」と思ってもらえたら嬉しいです。そして「自分にもできるかも」と思ってもらえたら、もっと嬉しい。
技術は民主化されました。あとは、何を作るか。
このサイトのソースコードは、すべてClaude Codeとの対話から生まれました。